『キャロル自伝』深読み Pop-Up 🗯【2-16〜】

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キャロル・キング自伝:ナチュラル・ウーマン(河出書房新社サイトへ)

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【第2部 第16章 トルバドール(自伝p260)】

●ダグ・ウエストン / Doug Weston

1926年NY生まれ、1957年にロサンゼルスにナイトクラブ、トルバドール (Troubadour) をオープンし大成功を収める。トルバドールから巣立っていったミュージシャンとは、有名になってもトルバドールに戻ってライブを行う、という契約を交わしていた。198センチの長身でカリスマ性があったが、アルコールとドラッグ中毒により周囲の信頼を失い、徐々に第一線より退く。1999年2月14日、肺炎のため死去(享年72歳)。

●トルバドール / Troubadour

1957年にダグ・ウエストン(Doug Weston)がオープンした定員約400人のナイトクラブ。1960年代フォーク・シーンで重要な役割を果たし、その後シンガー・ソングライター、ロックの時代にも多数のミュージシャンたち (James Taylor, the Eagles, The Byrds, Joni Mitchell, Carole King, Bonnie Raitt, J.D. Souther, Jackson Browne, Van Morrison, Buffalo Springfield他) を輩出した。無名だったエルトン・ジョン(Elton John)は初めてのアメリカ公演を1970年8月25日にトルバドールで行い (2019年映画『Rocketman』でもそのシーンが再現) 、それを機に全米で爆発的人気を得ている。またジョン・レノンが、1974年3月11日、ヨーコ・オノとの別居中に(失われた週末 / lost weekend と呼ばれる時期)ハリー・ニルソン(Harry Nilsson) と一緒に泥酔して店内で暴れ、放り出された店としても有名。

そしてジェイムス・テイラーがキャロルの歌う「You've Got a Fried」を初めて聴いて魅了されたのが、このとき(1970年11月24日ジェイムス・テイラーのライブ@トルバドール、前座はキャロル・キング)のサウンドチェックだと言われている。ジェイムスはピーター・アッシャーと共に2階のバルコニー席からキャロルの演奏を聴いていたという。

9081 N Santa Monica Blvd, West Hollywood

●デヴィッド・キャンベル / David Campbell

カナダ生まれのビオラ奏者で、1960年代にNYの音楽学校で学んだ後、LAに移住しポピュラー音楽の世界に入る。キャロル『Tapestry』での演奏が彼にとって初のメジャー作品(「Way Over Yonder」,「You've Got a Friend」で演奏)で、これを機にキャロルのアルバムでアレンジを手がけ、その後数多くの大物アーティストと共演し作曲家・編曲家・指揮者としても活躍している。当時の妻ビビ・ハンセン (Bibbe Hansen) は、NYで活動していた女優&歌手で1960年代中盤にはアンディ・ウォーホルの作品に出演した経歴をもつ。ふたりの間にできた子は、シンガー・ソングライターのBeckである。※2017年に五輪真弓さんにインタビューした際、彼女はデビュー・アルバム『少女』をキャロルのバックアップでLAレコーディングしたとき(1972年6月)にデヴィッド・キャンベルと親しくなり、その後の渡米ではハリウッドにあったデヴィッド&ビビ宅に滞在してとても楽しい時間を過ごした、と語っていました。五輪さんの『少女』は、キャロルの『Writer』を録ったJohn FishbachのCrystal Soundでレコーディングされ、デヴィッド (viola)やキャロル(piano) 、キャロルの夫・Charles Larkey (b) も参加しています。

●バリー・ソーカー / Barry Socher

『Tapestry』でデヴィッド・キャンベルと共に「Way Over Yonder」,「You've Got a Friend」で演奏したバイオリン奏者。ロサンゼルス交響楽団に35年間在籍し、2016年10月22日がんのため死去(享年68歳)。

●テリー・キング / Terry King

『Tapestry』でデヴィッド・キャンベルと共に「Way Over Yonder」,「You've Got a Friend」で演奏したチェロ奏者。クラシック界で幅広く活躍し、メンデルスゾーン全作品のレコーディングは高く評価されている。

●爆弾

コンサートを中断して警察や消防署が場内を調べたが爆弾は見つからず、犯人も見つからず、捜査が終わると観客は場内に再び入場した。当時ジェイムスの人気は急上昇中で、完売コンサートになんとか忍び込むきっかけを作るためにファンが仕掛けたのではないか、とも言われている。

●トルバドール・リユニオン / Troubadour Reunion

キャロルがジェイムスの前座を務めた1970年11月下旬からちょうど37年たった2007年11月下旬、キャロルとジェイムスはトルバドールでリユニオン・コンサートを開催。バックには馴染みの顔ぶれ……クーチ、ラス・カンケル、リー・スクラーらがそろい、アットホームな雰囲気のコンサートとなった。その模様は『Carole King & James Taylor: Live at the Troubadour』(2010) に収録されている。また2010年にキャロルとジェイムスはTroubadour Reunion Tour を展開し、2010年4月には日本武道館(14, 16日)とパシフィコ横浜国立大ホール(17日)で日本公演を実現させている。

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2011年に放送された特番『Troubadours: The Rise Of The Singer-Songwriter』にもキャロル、ジェイムス、トルバドールの様子が描かれている(DVD発売中)。

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【第2部 第17章 ジョー・ママ(自伝p266)】

●ジョー・ママ(Jo Mama) メンバーは、ダニー・”クーチ”・コーチマー(g, Danny "Kootch" Kortchmar), チャールズ・ラーキー(b, Charles Larkey), ラルフ・シュケット(kb, Ralph Schuckett) , アビゲイル・ヘイネス(vo, Abigail Haness), ジョエル・オブライエン(dr, Joel O’Brien)。キャロル・キング『Writer』(1970)の参加メンバーとほぼ同じで、キャロルにとって気心の知れた仲間ばかりだった。 

●ジョー・ママのアルバム『Jo Mama』(1970, Atlantic), 『J is For Jump』(1971, Atlantic)

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●キャロル・キング・バンド 

キャロルのバックはJo Mama(ダニー・”クーチ”・コーチマー(g, Danny "Kootch" Kortchmar), チャールズ・ラーキー(b, Charles Larkey), ラルフ・シュケット(kb, Ralph Schuckett) , アビゲイル・ヘイネス(vo, Abigail Haness), ジョエル・オブライエン(dr, Joel O’Brien))

●ジェイムス・テイラー・バンド 

メンバーは、ダニー・”クーチ”・コーチマー(g, Danny "Kootch" Kortchmar),  キャロル・キング(piano, back vo Carole King), リー・スクラー(b, Lee Sklar), ラス・カンケル(dr, Rus Kunkel)。

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【第2部 第18章 キャットの群れ(自伝p270)】

●ジェイムス・テイラー/キャロル・キング/ジョー・ママ ツアー

1971年冬〜3月にかけて行われた全米27都市ツアー。 1971/3/28にホノルルのHonolulu International Centerでツアー最終公演が行われ、ここでのキャロルのセットリストは、I Feel the Earth Move / So Far Away / Beautiful / It's Too Late / Smackwater Jack / Will You Love Me Tomorrow? / Up on the Roof / You've Got a Friend / (You Make Me Feel Like) A Natural Womanとの記録が残っている (www.setlist.fmより)。

【第2部 第19章 1971年ショウタイム(自伝p277)】

●ヌーディーズ(Nudie's Rodeo Taylor

ロシア出身のヌーディー・コーン(Nudie Cohn)と妻のボビー(Bobbie)によって1940年代ノース・ハリウッドにオープンしたカウボーイ御用達の洋品店。ヌーディーズは、初めてラインストーンを衣料品に使用したと言われている。エルヴィス・プレスリーに1万ドルする金ラメスーツをカスタムメイドしたことでも有名。ヌーディー・コーンは1984年に81歳で亡くなったが、妻ボビーは81歳になる1994年まで店を続けた(2006年に92歳で死去)。

●フライ・ブーツ (Frye boots)

1863創設の老舗ブーツ・メーカー、Frye社。1960年代には数多くの著名人が愛用し、現在もブランドのレガシーを維持している。

●「カモン・ブラザー / Come On Brother, Get On Up and Help Me Find This Groove」by ジェイムス・テイラー& ヒズ・バンド、キャロル・キング 、ジョー・ママ。1971年のツアーより。 James Taylor Network FBより

下はDanny Kortchmar FBより、Leland Sklar FBに掲載された1971年のJames Taylor / Carole King / Jo Mamaツアーメンバー写真。前列左からJoel O'Brien, Danny Kortchmar, Ralph Schuckett. 後列左からCharles Larkey, Carole King, James Taylor, Leland Sklar, Abigale Haness. ツアーメンバーのRuss Kunkelは写っていない。

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