『キャロル自伝』深読み Pop-Up 🗯【2-01〜】
〜 日々追記中 〜
『キャロル・キング自伝:ナチュラル・ウーマン(河出書房新社サイトへ)』
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【第2部 第1章 ワンダーランド(自伝p179)】
●モンタレー・ポップ・フェスティバル / Monterey Pop Festival (1967)
ヒッピー・ムーブメント全盛だった1967年6月16〜18日、米カリフォルニア州モンタレー(Monterey)で開催された野外ロック・コンサートで、その後に続くウッドストック等のロック・イベントの先駆けとなった。中心となったのは、Mamas & PapasのJohn Phillips、プロデューサーのルー・アドラー(Lou Adler / 後にキャロルのプロデューサー)やデレク・テイラー(Derek Taylor, ビートルズの広報マンとしても知られる)らで、20万人を動員した。収録アルバム『 Iconic Performances from the Montery International Pop Festival』
出演アーテイスト
【1日目】6/16(金)夜 The Association(当時大人気のカリフォルニアのポップ・バンド、John Phillipsの紹介で演奏がスタート) / The Paupers(カナダのサイケ・ロック・バンド、David Crosbyがステージで紹介) / Lou Rawls(米R&Bシンガー・ソングライター、モンキーズのPeter Torkが紹介、ただしモンキーズは出演していない) / Beverley (Kutner)(イギリス人女性シンガー・ソングライター、結婚後はBeverly Martynと改名。Paul Simonが紹介)/ Johnny Rivers / Eric Burdon & the Animals / Simon & Garfunkel
【2日目】6/17(土)昼 Canned Heat(カリフォルニアのブルース・ロック・バンド)/ Big Brother and the Holding Company with Janis Joplin(ジャニス・ジョプリン) / Country Joe and the Fish(カリフォルニアのサイケ・ロック・バンド) / Al Kooper (当時Bob DylanのバックやBlues Projectの一員としてキーボード奏者を務めていた)/ The Butterfield Blues Band (Paul Butterfield率いるブルース・ロック・バンド) / Quicksilver Messenger Service(サンフランシスコ出身のサイケ・ロック・バンド) / Steve Miller Band / The Electric Flag(Mike Bloomfield率いるブルース・ロック・バンド)
6/18(土)夜 Moby Grape(米ロック・バンド)/ Hugh Masekela(南アフリカ出身のトランペット奏者) / The Byrds / Laura Nyro / Jefferson Airplane / Booker T. and the M.G.s / Otis Redding
【3日目】6/18(日)昼 Ravi Shankar
6/18(日)夜 Blues Project / Big Brother and the Holding Company(ジャニス・ジョプリン)/ Group With No Name(Modern Folk Quartet他の活動で知られるフォーク・ミュージシャン、Cyrus Faryarが率いたバンド)/ Buffalo Springfield / The Who / Grateful Dead / The Jimi Hendrix Experience / The Mamas & the Papas / Scott McKenzie(モンタレー・ポップ・フェスティバルのテーマ曲としてJohn Phillipsが作曲し、Lou AdlerのOde Recordsより発売された「San Francisco (Be Sure to Wear Flowers in Your Hair) - 花のサンフランシスコ」を演奏)/ The Mamas & the Papas & Scott McKenzie(フィナーレは両者の「Dancing in the Streets」)
(subtitlemanより)
●ウッドストック / Woodstock (1969)
1969年8月15〜17日にニューヨーク州北部のBethelで開催された音楽フェスティバル、40万人を動員。
収録アルバム『Woodstock 50- Back to the Garden: The Anniversary Experience Day 1, Day 2, Day3』
出演アーティスト
【1日目】8/15(金)17:00 Richie Havens / 19:10 Swami Satchidananda(開演の祈祷。キャロルのヨーガの師でもある - 第2部8章参照)/ 19:30 Sweetewater(米ロック・バンド、前座の予定だったが渋滞で間に合わず、ヘリで駆けつけて演奏した)/ 20:30 Bert Sommer(NYのフォーク・シンガー)/ 21:20 Tim Hardin(米シンガー・ソングライター)/ 22:20 Ravi Shankar / 23:20 Melanie Safka(メラニー) / 23:55 Arlo Guthrie / 24:55 Joan Baez
【2日目】8/16(土)12:30 Quill(米北東部で人気のロック・バンド)/ 13:20 Country Joe McDonald / 14:00 Santana / 15:30 John B. Sebastian / 16:45 The Keef Hartley Band(英国人ドラマーKeef Hartleyが率いるジャズ&ブルース・ロック・バンド。Keef Hartleyはかつて、ビートルズに入ったリンゴ・スターの後釜として、Rory Storm & the Hurricanesに加入) / 18:00 The Incredible String Band(英サイケ・フォーク・バンド)/ 19:30 Canned Heat / 21:00 Mountain(米ハードロック・バンド)/ 22:30 Grateful Dead / 24:30 Creedence Clearwater Revival / 26:00 Janis Joplin / 27:30 Sly & the Family Stone / 29:00 (翌5:00) The Who / 32:00 (翌8:00)Jefferson Airplane
【3日目】8/17(日)14:00 The Grease Band(Joe Cockerのバックバンド、前座で演奏)/ Joe Cocker / 18:30 Country Joe and the Fish / 20:15 Ten Years After / 22:00 The Band / 24:00 Johnny Winter / 25:30 Blood, Sweat & Tears / 27:00 Crosby, Stills, Nash & Young / 30:00 (翌6:00) Paul Butterfield Blues Band / 31:30 (翌7:30) Sha Na Na / 33:00 (翌9:00) Jimi Hendrix(翌11時終了)
1970年に公開されたドキュメンタリー映画『Woodstock / ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間』はアカデミー賞を受賞した。
●ワンダーランド・アヴェニュー / Wonderland Ave. Los Angeles, CA
キャロルが離婚後、西海岸に移住して最初に住んだ家は、ワンダーランド・アヴェニューに建つ一軒家。
●スクリーン・ジェムズ = コロンビア・ミュージック西海岸支社(Screen Gems - Columbia Music, West Coast Office)
※キャロルが作曲家としての仕事を続けるための拠点となったスクリーン・ジェムズ西海岸支社は、1960年代、この場所にあったと思われます。ヤシの木はそのまま……。
●ギリガンズ・アイランド(ギリガン君SOS) / Gilligan's Island
キャロルの娘たち世代に人気だったコメディ番組。1964-1967年まで放送され、1965年からカラー化された。ホノルルから出航したボートが、嵐に巻き込まれて遭難し、2人の乗組員と5人の乗客が漂着した無人島で繰り広げるドタバタコメディ。
【第2部 第2章 シーンの中心、ローレル・キャニオン(自伝p184)】
●ローレル・キャニオン / Laurel Canyon
キャロルが西海岸のローレル・キャニオンに移住した1960年代当時、この地域はアメリカの音楽シーンを牽引し始めていた。当時の様子を描いたドキュメント映画『Echos in the Canyon』(2018)には、ビートルズの登場に刺激を受けたLAのミュージシャンたち(The Byrds, Beach Boys, Buffalor Springfield, The Mamas and the Papas他)が負けじとしのぎを削る1965年〜1967年のローレル・キャニオンの様子が描かれている。映画で聞き手を務めるジェイコブ・ディラン(Jakob Dylan)はボブ・ディラン(Bob Dylan)の息子で、映画のエグゼクティブ・プロデューサーでもある。サウンドトラックでは全曲ボーカルを務める。
キャロルがローレル・キャニオンに居を構えたのは、スクリーン・ジェムズ=コロンビアに近いためだったが、住んでみると、ミュージシャンにとっても子供たちにとってもシーンの中心である場所だと感じた。from Carole King's Facebook
●『ホエア・ジ・アクション・イズ / Where the Action Is』
キャロルのご近所さんマイケル・シュワルツ(Michael Shwartz)が、1966〜67年「アクション・キッズ」の一員としてダンス出演していたという、ディック・クラークの音楽番組。シュワルツはその後俳優としてテレビ番組で活躍。※このご近所さんとは、1969年12月にキャロルがバンコクへ旅した際に現地で落ち合い、一緒にインドを旅しています。
●キャニオン・カントリー・ストア / Canyon Country Store
Laurel Canyon Blvd.にあるCanyon Country Storeは、当時ヒッピーやミュージシャンらのたまり場。ドアーズ(The Doors)のジム・モリソン(Jim Morrison)は恋人のPamela Coursonと、店の裏を通るRothdale Trail沿いに住んでおり、ドアーズの「Love Street」には、この通りや店を行き来するヒッピーたちの様子が描かれている。その他、ローレル・キャニオンの住人ミュージシャンのエピソードは数多く存在する。https://groovyhistory.com/laurel-canyon-rock-star-1970s
●ポール・ロスチャイルド / Paul Rothchild
1960〜70年代にThe Doors, Janis Joplin等を手がけた名プロデューサー。NY生まれだが60年代にはLAに居を移し、ローレル・キャニオンにあるLookout Mountain Avenueに住み、Crosby ,Stills & Nashをレコード契約へと導くデモテープを製作(デモではGraham NashではなくJohn Sebastianが参加)、その後The Doorsの最初のアルバム5作、Janis Joplinの全米1位シングル「Me and Bobby McGee」を含む『Pearls』、John Sebastian, Joni Mitchell, Neil Youngらをプロデュースし、LA音楽シーンを牽引した。1995年3月30日、肺がんのため死去(享年59歳)。息子のDan Rothchildはベーシストで、映画『Echo in the Canyon』(2019)のサウンドトラックにも参加している。同映画はボブ・ディランの息子Jakob Dylanがエグゼクティブ・プロデューサーを務めており、サントラの全曲でJakobがボーカル、Danがベースを担当した。
●バリー・フリードマン(フレイジャー・モーホーク)/ Barry Friedman (Frazier Mohawk)
1960年代からLAで音楽プロデューサー、パブリシスト等を務め、ビートルズのハリウッド・ボウル公演では記者会見の手配なども行った人物。LAのライブハウスTroubadour、エレクトラ・レコードのA&R担当としても活躍。1960年代後期にはフレイジャー・モーホークと改名、サンディ・ハーヴィッツ(Sandy Hurvitz)と結婚し、彼女もエスラ・モーホーク(Essra Mohawk)と改名した。バリーがプロデュースしたエスラのアルバム『Primordial Lovers』(1970)は高い評価を得ている。
●「アワー・ハウス / Our House」
クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング(Crosby, Stills, Nash & Young)がアルバム『Deja Vu』に収録したこの曲は、グラハム・ナッシュが、当時の恋人ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)とのローレル・キャニオンでの暮らしを歌にしたもの。
●トム・ミックスのログ・キャビン(Tom Mix cabin)
フランク・ザッパが1967-68年に住居&スタジオとして使用していた一軒家。西部劇スターのトム・ミックスが所有。1981年のハロウィンに、火事で焼失した。
●デヴィッド・クロスビー(David Crosby)
ローレル・キャニオンの住人ミュージシャンの中では最も有名な1人。1964年からThe Byrdsに参加、1968年にはスティーブン・スティルス(Stephen Stills)、グラハム・ナッシュ(Graham Nash)と共にクロスビー・スティルス&ナッシュ(Crosby, Stills & Nash)を結成。The Byrdsのアルバム『Turn! Turn! Turn!』のジャケットでクロスビー(左端)が着ているモスグリーンのケープは、当時彼のトレードマークだった。
【第2部 第3章 ディスカバー・カリフォルニア!(自伝p191)】
●トニ・スターン / Toni Stern
作詞家。キャロルの新たな作曲パートナー。
●ピズモ・ビーチ / Pismo Beach
●ビッグ・サー / Big Sur
●ファイファー・ビーチ / Pfeiffer Beach
●ネペンテ / Nepenthe - 絶景レストラン
●ジョン&ミッシェル・フィリップス(ママス&パパス)/ John and Michelle Phillips (The Mamas and the Papas)
1960年代中盤から「California Dreamin'」他数々ので大ヒットを放ったママス&パパスのジョン&ミッシェル夫妻は、高級住宅地で知られるBel Airに豪邸を構えていた。ママス&パパスのプロデューサーはルー・アドラー(Lou Adler)。