『キャロル自伝』深読み Pop-Up 🗯【1-18〜】
〜 日々追記中 〜
『キャロル・キング自伝:ナチュラル・ウーマン(河出書房新社サイトへ)』
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【第1部 第18章 結婚そして出産(自伝p103)】
●結婚式
1959年8月30日、キャロルはジェリー・ゴフィンと両親の家で結婚。Carole King Facebookより。
●『ユダヤの料理』リア・レオナルド著 / 『Jewish Cookery』by Leah Leonard
新婚のキャロルが参考にしたユダヤ料理のレシピ本。Amazonより。
●マツァ・ボール / matzoh balls レシピ (www.foodrepublic.comより)
マツァ粉(パン生地の一種)をこねて作ったお団子。ユダヤ料理ではチキンスープに入れるのが一般的。
●コニー・フランシス「ステューピッド・キューピッド」 / Connie Francis「Stupid Cupid」(1958)
キャロルの友人ニール・セダカとハワード・グリーンフィールドが作曲し全米1位に。
●出産
1960年5月23日、第一子となるルイーズ・リン・ゴフィン / Louise Lynn Goffinを出産。
Louise Goffin 公式website
【第1部 第19章 キュービクル(自伝p110)】
●ティン・パン・アレー / Tin Pan Alley
19世紀から20世紀にかけて、ポピュラー・ミュージックの楽譜出版社や作曲家が軒を並べていた、5番街と6番街の間をとおる西28番街の一角。現在は歩道に記念プレートが埋め込まれている。
●ドン・カーシュナー&アル・ネヴィンズ、アルドン音楽出版 / Don Kirshner, Al Nevins and Aldon Music, Inc.
キャロルとジェリーが作曲家契約を交わした音楽出版社。1958年にカーシュナーとネヴィンズが設立、1950~1960年代のブリル・ビルディング作曲家時代をリードした。 住所は1650 Broadway だが……
実際にビルの入り口があるのは、角を曲がった西51番街沿い。正式な住所は200 West 51 St.
写真はCarole King Facebookより。
●クッキーズ / Cookies
アルドンとの契約下、キャロルとジェリーの曲のデモを歌っていたのが、黒人女性コーラス・グループのクッキーズ。元々クッキーズは1954年に、ドロシー・ジョーンズ(Dorothy Jones)、ダーリーン・マクリー(Darlene McCrea)、ドロシーのいとこBeulah Robertsonによって結成され、レイ・チャールズのバックコーラスになってからはレイレッツ(Raelettes)と改名していた。アルドンと契約したのは1961年に結成された新生クッキーズで、オリジナル・メンバーのドロシーに、ダーリーンの妹アール・ジーン・マクリー(Earl-Jean McCrea)、そしてドロシーのもうひとりのいとこマーガレット・ロス(Margaret Ross)がメンバーとなっていた。
「ガールズ・グロウ・アップ・ファスター・ザン・ボーイズ / Girls Grow Up Faster Than Boys」(1963, Gerry Goffin & Jack Keller作)
「ドント・セイ・ナッシング・バッド・アバウト・マイ・ベイビー / Don't Say Nothing Bad About My Baby」(1963, Goffin & King)
「チェインズ / Chains」(1962, Goffin & King)
●トニー・オーランド「ハーフウェイ・トゥ・パラダイス」 / Tony Orlando 「Halfway to Paradise」(1961, Goffin & King)
1973年に大ヒット曲「幸せの黄色いリボン / Tie a Yellow Ribbon Around the Ole Oak Tree」で全米1位を記録したトニー・オーランド&ドーンのリード・シンガー、トニー・オ−ランドは、60年代初頭に、アルドンでキャロルたち同様、作曲家やセッション・シンガーとして活動していた。その後60年代末にはコロムビア/CBSレコードの副社長となり、バリー・マニロウの成功にも大きく貢献している。この、オーランドのオリジナル・バージョンは全米39位止まりだったが、同年ビル・フューリー(Bill Fury)が歌ったバージョンは全英3位に。
●Carole King: Teenage Songwriter in the Music Business, Carole King: Natural Woman (2016, PBS)
【第1部 第20章 ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー(自伝p115)】
●シュレルズ 「トゥナイツ・ザ・ナイト」/ Shirelles 「Tonight's the Night」(1960, Luther Dixon & Shirley Owens作)
●ドリフターズ「ゼア・ゴーズ・マイ・ベイビー 」/ The Drifters「There Goes My Baby」(1959)
キャロルとジェリーがアレンジの見本にしたのは、ジェリー・リーバー&マイク・ストーラーがプロデュース、スタンリー・アッブルバームがオーケストラ・アレンジを施したドリフターズの曲。
●シュレルズ「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー / Will You Love Me Tomorrow」(1960, Goffin & King)
●バリー・マン「フー・プット・ザ・ボム」/ Barry Mann「Who Put the Bomp」(1961, Goffin & Barry Mann)
ジェリーとバリー・マンとの共作。全米7位。
【第1部 第21章 娘の威力(自伝p120)】
●1962年3月3日に次女、シェリー・マーリーン・ゴフィン / Sherry Marlene Goffin 誕生。
シェリー・コンドア / Sherry Goffin Kondor は、2011年よりキャロルのマネージャーとして活動している。
●「チャイルド・オブ・マイン / Child of Mine 」(Goffin & King作)
キャロル・キング『ライター / Writer』(1970)収録。
シェリー・ゴフィン・コンドア『Mellow My Baby - Soothing Songs and Lullabies』(Sugar Beats Entertainment・2002) にボーカルとインストの2バージョンを収録。
ニュー・シーカーズ / New Seekers『We'd Like to Teach the World To Sing』(US盤・1971)収録。
ジャッキー・デシャノン / Jackie DeShannon『Songs』(1971) 収録。
●「ドーター・オブ・ライト / Daughter of Light」(Goffin & King作)
キャロル・キング『サラブレッド / Thoroughbred』(1976) 収録。
●モーリス・センダック / Maurice Sendak 絵本作家
『かいじゅうたちのいるところ / Where the Wild Things Are』(1963)
『まよなかのだいどころ / In the Night Kitchen』(1970)
キャロル・キング『おしゃまなロージー / Really Rosie』(1975)
ルー・アドラーのプロデュースによるアルバムと同時に制作されたアニメ・ミュージカル『おしゃまなロージー』は、モーリス・センダックの『ちいさなちいさなえほんばこ / Nutshell Library 』 (1962)と『The Sign on Rosie's Door』(1960)を元にした30分テレビ番組で、1975年2月に放送。センダックは監督・脚本・歌詞、キャロルは作曲・ロージー役声優・歌、まだ10代の娘たちルイーズとシェリーがバック・ボーカルを担当した。
From Carole King Facebook
【第1部 第22章 「ロコモーション」(自伝p125)】
●ディ−・ディー・シャープ / Dee Dee Sharp 「マッシュド・ポテト・タイム / Mashed Potato Time」(Kal Mann & Bernie Lowe作、1962)
当時ジェイムス・ブラウンによって大ヒットしていた「マッシュド・ポテト」というダンスをモチーフにしたヒット・シングル。後半に「プリーズ・ミスター・ポストマン」のフレーズがカバーされている。
●リトル・エヴァ「ロコモーション」(Goffin & King作、1962)