『キャロル自伝』深読み Pop-Up 🗯【2-07〜】

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キャロル・キング自伝:ナチュラル・ウーマン(河出書房新社サイトへ)

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【第2部 第7章 ザ・シティ(自伝p209)】

●ファグスLA公演 / The Fugs 1968 Tour

チャーリー・ラーキーはファグスの一員として、1968年1月から全米ツアーを開始した。当時のファグスのラインナップは、エド・サンダース(Ed Sanders)、チュリ・クプフェルバーグ(Tuli Kupferberg)、ケン・ウィーバー(Ken Weaver)、チャーリー・ラーキー(Charlie Larkey, bass)、ケン・パイン(Ken Pine, vo, organ, guitar)、ボブ・メイソン(Bob Mason, drums)。4月26日〜28日には、LA市内の6230 Sunset Boulevardにあった「Kaleidoscope」でライブを行った。※Kaleidoscopeのあったビルは1938年にNickelodeon on Sunsetという華やかな劇場としてオープンし、その後Moulin Rouge、The Hullabalooとして営業。1968年春からKaleidoscopeとなり、ジェファーソン・エアプレイン、ザ・ドアーズ、キャンド・ヒートらが出演したが、約6カ月の営業後、ロック・ミュージカル用の劇場へと姿を変えた。

●アンペグ B-12 / Ampeg B-12

チャーリーが使っていたベースアンプ。低出力アンプしかなかった1960年代に、高出力アンプを開発したメーカーとして名を馳せる。

●ナットローフ / nut loaf  キャロルの得意料理。ナットロースト(nut roast = roasted nut loaf)ともいう。

 Allrecipesより

●ルー・アドラー / Lou Adler 

キャロルのプロデューサー。1933年生まれ。2013年にRock & Roll Hall of Fame殿堂入り。

キャロルのFacebookより、左からルー・アドラー、トニ・スターン、キャロル (1972年)。

●ママス&パパス「夢のカリフォルニア」/ The Mamas and the Papas「California Dreamin'」(1966)

●スコット・マッケンジー「花のサンフランシスコ」/ Scott McKenzie「San Francisco (Be Sure to Wear Some Flowers in Your Hair)」(1967)

●バリー・マクガイア「明日なき世界」/ Barry McGuire「Eve of Destruction」(1965)

 

●ジョニー・リヴァース『アット・ザ・ウィスキー・ア・ゴー・ゴー』 / Johnny Rivers『At the Whisky A Go Go』(1964)

ルー・アドラーがプロデュースしたライブ・アルバム。サンセット・ストリップに建つクラブ、Whisky a Go Goでのライブ収録で、ビートルズと英国勢の旋風が吹き荒れ始めた1964年に、アメリカ人ミュージシャンとして珍しく全米13位のヒット、さらにチャック・ベリーのカバー曲「Memphis」をシングル・カットして全米2位を記録した。

●シェリー・フェブレー / Shelley Fabares

アメリカ人女優、そして「Johnny Angel」(1962)の全米1位ヒットで知られる歌手。ルー・アドラーと1964年に結婚し、のちに離婚。

●スピリット / Spirit

ルー・アドラーがプロデュースしたLAのロック・バンド。1968年にアルバム『SPIRIT』でデビューし、プログレッシブ・ロック系ラジオ局でヒット、全米31位に。ファースト・アルバム収録曲の「Taurus」で聴かれるギターのフレーズは、レッド・ツェッペリン「天国への階段 / Stairway to Heaven」に影響を与えたと言われている。レッド・ツェッペリンはスピリットの1968年全米ツアーでオープニング・アクトを務めたこともあった。セカンド・アルバム『The Family That Plays Together』(1968) からはシングル「I Got Line on You」が全米25位に。

●ザ・シティ『夢語り』/ The City『Now That Everything's Been Said』(1968)

Carole King (piano, vo), Danny Kortchmar (g), Charlie Larkey(b), Jim Gordon (dr), Ralph Schuckett (organ), Lou Adler(プロデューサー)。1968年の後半にハリウッドのスタジオ、Sound Recordersでレコーディングし、リリース。アルバム自体はヒットしなかったが、名曲ぞろいで、リリース後も数多くカバーされている。※Sound RecordersはプロデューサーでエンジニアのArmin Steinerが運営(1965−1971)していたスタジオ。

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 収録曲:「スノウ・クイーン / Snow Queen」(Goffin & King), 「ワズント・ボーン・トゥ・フォロー / Wasn't Born To Follow」(Goffin & King), 「夢語り / Now That Everything's Been Said」(Carole King & Toni Stern), 「パラダイス・アレイ / Paradise Alley」(Carole King & Dave Palmer), 「夢なき男 / Man Without A Dream」(Goffin & King), 「情況の犠牲 / Victim Of Circumstance」(Carole King & Dave Palmer), 「別離 / Why Are You Leaving」(Carole King & Toni Stern), 「レイディ / Lady」(Goffin & King), 「マイ・スウィート・ホーム / My Sweet Home」(Margaret Allison), 「アイ・ドント・ビリーヴ・イット / I Don't Believe It」(Carole King & Toni Stern), 「ザット・オールド・スウィート・ロール(ハイ・デ・ホー)/ That Old Sweet Roll (Hi-De-Ho)」(Goffin & King), 「オール・マイ・タイム / All My Time」(Goffin & King)

・収録曲の、他アーティストによるオリジナル・レコーディングと、他アーティストによるカバー。

「Snow Queen」Roger Nichols & The Small Circle of Friends (1968, オリジナル・レコーディング), Tokens (1970), Blood Sweat & Tears (1972)

「Wasn't Born To Follow」The Byrds (1968, オリジナル・レコーディング。1969年には映画『Easy Rider』の挿入歌としてシングル発売), Dusty Springfield (1999), Monkees (2016)

「Now That Everything's Been Said」American Spring (1971) ※Springの名称でも知られるAmerican Springは、1963年から活動していた女性ガール・グル−プHoneysの解散後、元メンバーのMarilyn WilsonとDiane Rovell姉妹が1971年に結成した女性デュオ。Honeys時代からビーチボーイズのBrian Wilsonがプロデュースし、Marilynは1964年にBrianと結婚(のちに離婚)。唯一のアルバム『Spring』は1972年発表され、「Now That〜」はファースト・シングルとして先行発売されました。なお、Marylin とBrianの2人の娘たちCarnieとWendy Wilsonは、女性コーラストリオ、Wilson Phillipsとして1990年にデビューして大ヒット(もう1人のメンバー、Chynna PhillipsはThe Mamas & PapasのJohn & Michelle Phillips夫妻の娘)。

「Lady of the Lake」 Peggy Lipton (1968, The City と同時期に発売)

「Man Without A Dream」The Righteous Brothers (1966,Goffin &King 作のシングル「On This Side of Goodbye」B面), Monkees (1969)

「That Old Sweet Roll (Hi-De-Ho)」Blood, Sweat & Tears (1970), Dusty Springfield (1972)

・なお「My Sweet Home」はキャロル作品ではなく、オリジナルはMargaret Allison率いるフィラデルフィア出身の女性ゴスペル・グループ、Angelic Gospel Singers が1961年に発表した曲。Allisonは2008年に死去したが、グループは1944年の結成以来、定期的に活動を続けている。

【第2部 第8章 ヨーガの教え(自伝p216)】

 ●インテグラル・ヨーガ・インスティテュート / Integral Yoga Institute  

1966年10月7日、スワミ・サチダーナンダ(Swami Satchidananda) によってNYで設立された。

 Integral Yogaより

【第2部 第9章 三つの最高の出来事(自伝p222)】

●A&Mレコード / A&M Records

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1962年に、ハーブ・アルパート (Herb Alpert) とジェリー・モス (Jerry Moss) が設立したレコード会社。第1弾リリースは、ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラス(Herb Alpert & The Tijuana Brass) の『The Lonely Bull』だった。ハーブ・アルパートは1935年生まれのトランペット奏者で、サム・クック(Sam Cooke)のスタンダード曲となった「ワンダフル・ワールド / (What A) Wonderful World」(1960・下動画参照)をルー・アドラー(Lou Adler)、サム・クックと共作した作曲家でもある。A&Mは当初インディーズ・レーベルだったが、1966年にはルー・アドラーが架け橋となってセルジオ・メンデス (Segio Mendez and Brazil '66) を、1967年にはバート・バカラック (Burt Bacharach)、モンキーズの作曲家として知られたトミー・ボイス&ボビー・ハート(Tommy Boyce & Bobby Hart)を、1969年にはカーペンターズ (The Carpenters)らを契約し、70年代に入るとキャロル・キングの『Tapestry』大ヒットも受けて、アメリカを代表するレコード会社へと成長を遂げた。

A&Mレコードがあった場所: 1416 La Brea Ave. 元々は1917年にチャーリー・チャップリンが設立したCharlie Chaplin Studiosであり、A&M転出後は『セサミ・ストリート』で知られるマペットの生みの親ジム・ベンソンのJim Henson Studiosとして使われている。

●ハッチカバーのコーヒーテーブル

船の甲板の昇降口、倉口をふさぐ木製ハッチカバー(ドア)を天板にしたテーブルのこと。第二次世界大戦の際に大量建造されたリバティ船の木製ハッチカバーを天板にしたハッチ・テーブルも当時出回っていた。

●フパ(フーパ、フッパー) / chupah, huppah, chipe, chuppa

ユダヤ教の結婚式はフパと呼ばれるテントの下で行われる。テントは4本の柱に生地を張ったもので、スピリチュアルなエネルギーが宿る場所とされる。

●グラスを割る

ユダヤ教の結婚式では、花婿がワイングラスを踏みつけてから「マゼルトフ!(mazeltov, mazaltov)」と祝う儀式があるが、この由来は複数ある。かつて、結婚式があまりに騒々しくラビがグラスを割って騒ぎを静めたというユダヤ教聖典『タルムード / Talmud』のエピソード、ユダヤ神殿崩壊の悲劇を忘れず結婚の喜びを大切にしなさいという教え、人は生まれたとき魂が2つに分割されるため結婚によって1つに戻るという教え、などである。

 

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