『キャロル自伝』深読み Pop-Up 🗯【2-04〜】

〜 日々追記中 〜

IMG_4417.jpg

キャロル・キング自伝:ナチュラル・ウーマン(河出書房新社サイトへ)

0-00】【1-04】【1-08】【1-13】【1-18】【1-23】【1-28】【2-01】【2-04】【2-07】【2-10】【2-13】【2-162-202-223-03】【4-03

【第2部 第4章 新しい友達(自伝p197)】

●リック / lick それぞれのギタリストが得意とする独自のギター・フレーズ

Guitar Lick Dojoより。ジミ・ヘンドリックスのリック集。

●テレマコス / Telemachus (from Carole's Facebook)

 

●『つづれおり / Tapestry』のジャケットに写るテレマコス

Carole_King_-_Tapestry.jpg

●ジム・マクレイリー / Jim McCrary

キャロルの写真を数多く撮影したロック・フォトグラファー。当時A&Mレコード専属で、アルバム・ジャケットを数多く担当した。Tapestryのジャケット撮影は1971年1月27日、ローレルキャニオンにあるキャロル宅にて撮影。猫を写真に入れたのはJim McCraryの提案。Jimは2012年に72歳で死去、『LA Times』紙には追悼記事が。

●ボールドウィン製アクロソニック・スピネット・ピアノ/ Baldwin Acrosonic spinet piano

1857年創業の老舗楽器店、米・ボールドウィン社が発売していたアップライト型ピアノ「アクロソニック」。1960~80年代にかけてポップス音楽の世界で人気を博した。

●ペギー・リプトン「レディ・オブ・ザ・レイク」/ Peggy Lipton「Lady of the Lake」(1968, Carole King & Toni Stern)

女優・歌手のペギー・リプトンは、1968年にルー・アドラー(Lou Adler)のプロデュースでアルバム『Peggy Lipton』をリリースし、キャロル&トニ・スターン作品をレコーディングした。ペギーは後にクインシー・ジョーンズと結婚し娘を2人もうけている(その後離婚)。

●ストロベリー・アラーム・クロック『ワールド・イン・ア・シー・シェル』/ Strawberry Alarm ClockWorld in a Sea Shell』(1968)

1967年にLAで結成されたサイケデリック・ロック・バンド。同年に出した「Incense and Peppermints」がヒット。『World in a Sea Shell』ではキャロル&トニ・スターン作品を2曲収録。

●カーペンターズ「小さな愛の願い」/ The Carpenters 「It's Going to Take Some Time」(1972, Carole king & Toni Stern)

1972年、キャロル&トニ作品として初の全米1位に輝いた。

●TVドラマ『ギルモア・ガールズ / Gilmore Girls』

2000年〜2007年に米WB Television Networkで放送された母娘を描いたコメディドラマ。

【第2部 第5章 フライング・マシーン(自伝p203)】

●フライング・マシーン / Flying Machine

1961年夏、マサチューセッツ州の観光地マーサズ・ヴィニヤード(Martha's Vineyard)に家族で訪れていたダニー・コーチマー(当時15歳・Danny Kortchmar)とジェイムス・テイラー(当時13歳・James Taylor)が出会い、意気投合。”クーチ”ことコーチマーはジェイムスの歌唱力に感心し、ふたりで「ジェイミー&クーチ / Jamie and Kootch」として1963年からライブ活動を開始。ジェイムスは1965年に鬱病で入院するが、クーチはそんな彼をNYに呼びよせ、ジョエル・”ビショップ”・オブライエン(drums, Joel "Bishop" O'Brien)、ザック・ワイズナー(bass, Zack Wiesner) を加えてフライング・マシーンを結成、1966年からライブハウスで活動。1967年に録音した音源からは、「Night Owl」がシングルカットされたがあまりヒットせず、バンドは解散する。1967年の音源は、1971年に『James Taylor and the Original Flying Machine』(1971)としてリリースされた。”Original"の但し書きのあるのは、イギリスの同名バンドが1969年にヒットしていたため。

 James Taylorより

●ナイト・アウル・カフェ / Night Owl Cafe(118 West 3rd Street, NY)

1960年代後期、Lovin' Spoonful, Flying Machine, Myddle Classらが出演していたNY市グリニッチ・ヴィレッジのライブハウス。

 Night Owl Cafe Tribute Facebook Pageより

ナイト・アウル・カフェのあった場所(118 West 3rd Street, NY)には、1981年から2013年の間、伝説のレコード店「Bleecker Bob's Records」が営業していた。60年代後期からグリニッチ・ヴィレッジのパンク・ロック・シーンを支えたBleecker's Bobは、音楽ダウンロードが主流になる2000年代に入ってもNY唯一の老舗レコード店として生き延びていたが、2013年に閉店してしまう(創設者の”Bleecker Bob”ことRobert Plotnikは、2001年から病に倒れ2018年に75歳で死亡)。近年は日本料理店が入っている。

「Bleecker Bob's Records最後の日々」(SPINより)※インタビューに登場する店員のJohn DeSalvoは、1970年代後期にNY伝説のライブハウス「CBGB」を拠点に活動したパンク・バンド、タフ・ダーツ(Tuff Darts)のベーシストで、「All For the Love of Rock & Roll」等のヒットを放った人。ナイト・アウル・カフェでも演奏したことがある、と映像の中で語っています。

●ファースト・アルバム『ジェイムス・テイラー / James Taylor』(1968)

ビートルズの会社組織Apple Co.(アップル・コー、アップル・コア)のもと、英Apple Recordsより発売された。フライング・マシーン時代の曲も収録。

●「ファイヤー・アンド・レイン / Fire and Rain」(1970)

 セカンド・アルバム『Sweet Baby James』収録。

【第2部 第6章 ダニー・コーチマー(自伝p207)】

●ファグス / The Fugs

エド・サンダース(Ed Sanders)、チュリ・クプフェルバーグ(Tuli Kupferberg)を中心としたバンド。セカンド・アルバム『The Fugs』(1966)

1968年スウェーデンのテレビ番組より、結成当初からのドラマーKen Weaverのほか、ギターにDanny Kortchmar、ベースにCharles Larkeyが確認できる。

●チュリ・クプフェルバーグ / Tuli Kupferberg

ビート詩人、作家、シンガー、編集者。2010年に86歳で死去。

YEAH』『Birth』(from Reality Studio: A William S. Burroughs Community)

●エド・サンダース / Ed Sanders

ビート詩人、作家、シンガー、編集者。NY州ウッドストック在住。著書『Fug You: An Informal History of the Peace Eye Bookstore, the Fuck You Press, the Fugs, and Counterculture in the Lower East Side』(2011), 『ファミリー(上・下):シャロン・テート殺人事件 / The Family: The Story of Charles Manson's Dune Buggy Attack Battalion』(1971)

51HTaNIVCSL._SX326_BO1,204,203,200_.jpg  41NMG2hMsvL.jpg

 ●ニューヨーク州ラーチモント / Larchmont, NY

ダニー・コーチマーの出身地。マンハッタンから1時間ほど離れたニューヨーク郊外。

※わたしは1970年代に隣町のママロネック (Mamaroneck) に住んでいましたが、ラーチモントとは学区が同じ。2018年にクーチがImmediate Familyを率いて来日した際、本人に直接、出身校を確認したところ、わたしと同じMamaroneck High Schoolだということが判明しました。

●クリア・ライト / Clear Light

1966年にLAで結成されたサイケデリック・ロック・バンド、発表したアルバムは1作目『Clear Light』(Elektra Records, 1967)のみ。当時のメンバーはBob Seal (g, vo), Robbie "The Werewolf" Robison(g, vo), Doug Lubahn (b, vo), Dallas Taylor (dr), マイケル・ネイ(Michael Ney, dr), その後俳優として成功するCliff De Young (lead vo)の6人。The Doorsのプロデューサー、Paul Rothchildがマネージメントし、ファースト・アルバム後、サイド・ギタリストRobbie Robisonの代わりにキーボード奏者ラルフ・シュケット(Ralph Schuckett)が加入、リード・ギタリストBob Sealの代わりにクーチが加入するが、セカンド・アルバム制作中の1968年に解散してしまう。クーチが参加したセカンド・アルバム用の音源では「Darkness of Day」「What a Difference Love Makes」(映像は初期メンバー)が残っている。

 

←Back Next→