8年前に出た『キャロル・キング自伝』日本語版の翻訳をきっかけに、キャロルの音楽の〝特別な感触〟を再確認したわたし。
70年代に過ごしたアメリカ生活で、当時のわたしの心の拠り所だったFMラジオは、数々の良質ポップスを教えてくれたのですが、その中でもキャロルの曲は、センチメンタルな気分になる「First Day of August」やちょっと大人びた目線の「It's Too Late」など、緊張感の多い日々の中で立ち止まって安堵感を手に入れるような感触がありました。
当時は知らなかったけれど実はキャロルの曲だった、60年代の「Crying in the Rain」や「Hey Girl」「Locomotion」も、オールディーズ専門局から浴びるほど聴いていた曲。そして数年前にポチッと購入したキャロルの楽譜集を見て初めて、彼女の音符ひとつひとつへのこだわりも見えてきました。
単なるヒットメーカーではないキャロルの人間としての温かさや懐の広さが、今また心地よく感じられます。
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