先週末は都内某事務所で、ビートルズにものすごく詳しい方々が集まり、「ビートル寿司」をほおばりながら、ビートルズについて熱く語る秘密結社の会😆
私は『マル・エヴァンズ もうひとつのビートルズ伝説』のお話をさせていただきました。
わたしの登壇に合わせて、マルが発掘しプロデュースにも関わったバッドフィンガー「嵐の恋(No Matter What)」がかかり♪、ここで振る舞われた寿司の握りはタコ、題して「ノー・マタコ・ホワット」🤣
さらにマル本編集者アワジ氏のリクエストで、マルがいつもリンゴのために作っていたベイクド・ビーンズ・トーストの寿司バージョンも初披露されました。寿司職人ナカガワ氏がわざわざハインツ缶を取り寄せて、ベイクドビーンズの細巻きを考案。納豆巻きの感覚で食べることができて、これがなかなか美味なのです🤤 リンゴの愛したベイクド・ビーンズを味わえた「マルエヴァン寿司」、大成功です。
ビートルズ業界の集まりだけあって、すでにマル本を完読された方が多く、マル本の感動や疑問を共有できる喜びに浸る…🤭 「読みやすかった」と言っていただけるのが何よりのご褒美です。
みなさんからの質問を受けて、翻訳にあたり、日本語版は著者の許可を得て各章に年月日を入れ、各ページ下にもその日付を記載して検索しやすくしたこと、これまでの定説と異なる記載についても著者に確認の上[マルの記録による]と記したこと、各表記についてはこれまでのビートルズ関連書を参考に親しまれた名称を採用し、読みやすい日本語を目指した旨を説明しました。特に、各章に年月日を入れた件は好評をいただき、やった〜👏。
また、コレクターのおひとりから、マルがLAで同棲していた恋人フラン宛に書いたラブレターを見せていただき😲、これはひじょうに感慨深いものがありました。
以下、私なりの意訳ではありますが、マルの文章です。
フラン
愛しています
ぼくの愛するあなた
心より愛しています
あなたが必要です
ぼくにはあなたの愛の温もりが必要なのです
あなたが欲しい
ぼくのそばにいて欲しいのです
どうか許してください
泣いてしまうぼくの涙を拭ってくれるあなたへ
マルはロンドンにいる家族と妻のリリーを深く愛していたけれど、恋人フランこそが、あの時期の彼の苦しみを理解し救ってくれる女神だったのだなと実感。
改めて、マルはか弱いロマンチック男だったのですね。フランはそんな彼の弱さを許してくれた女性だったのだろうな。
彼女はこのマル本のために、著者の取材を2021年と2022年の2回に分けて受け、多くの新事実を語ってくれています。
盛りだくさんだったこの日、帰宅後にバッドフィンガー全盛期の最後の生き残りメンバー、ジョーイ・モーランドが77歳で亡くなったことを知らされる😭 糖尿病から細菌感染を引き起こしたことで複数の臓器機能が低下し、肺炎に至ったそうです。
この日の会ではほかにも、ポールのGot Backツアー・レポ、US盤ジャケット・デザイン考察、アメリカ盤オリジナル・モノと最新ボックス・モノ聴き比べなど、とても貴重なビートルズ情報交換の場でした。
美味しいお寿司とお酒と会話を提供してくださったみなさん、ありがとうございました。